熱帯・亜熱帯を中心にアジア、アフリカ、中南米と世界中に分布しており、ポリフェノールなどを豊富に含むショウガ科の植物です。
そんなウコンについて、詳しく見ていきましょう。
概要
名称
英語
turmeric(ターメリック)
日本語
ウコン
鬱金・欝金・宇金・玉金
学術名
Curcuma longa
種目、品種
ショウガ科ウコン属性の多年草。英訳はカレーのスパイスとして知られている「ターメリック」。古くから漢方やアーユルヴェーダにも用いられており、その種類は約50種類。日本では主に、栄養価の高い「春ウコン」「秋ウコン」「紫ウコン」が流通している。
春ウコン・秋ウコンは「収穫時期の違い」ではありません。植物として種類が違い、春にピンクの花が咲くから春ウコン、秋に白い花が咲くから秋ウコンと呼ばれているのです。また、根茎の断面の色もそれぞれ異なり、最も黄色いのが秋ウコン、春ウコンはレモン位の黄色、薄紫なのが紫ウコンです。
3種類のウコンの用途の違い
春ウコン
昔から漢方として使用。秋ウコンに比べてクルクミンの量は少ないが、ターメロン・シネオール・アズレン・カンファーなどの100種類以上の精油成分が豊富に含まれ、また、カルシウム・カリウム・鉄・マグネシウム・リンなどのミネラルが豊富。食物繊維も春ウコンには豊富に含まれている。
秋ウコン
香辛料として知られる英語名「ターメリック」近年の研究で健康維持に役立つとされる精油成分の一つクルクミンを春ウコンの約10倍以上も含むと注目を集めている。
紫ウコン
昔から漢方として使用。春(4月~6月)に紫色の花を咲かせることや、根茎に紫色の輪っかがあることから、紫ウコンとよばれ、和名「ガジュツ」外見は秋ウコンや春ウコンと似ていますが、精油成分が豊富に含まれ、アズレン・シネオールの含有量が高いことが、明らかになってきています。 ウコンの中では非常に希少価値の高い品種。
原産地
ターメリックは、熱帯・亜熱帯を中心にアジア、アフリカ、中南米と世界中に分布しているショウガ科の植物です。
中国、タイ、インドネシアでも栽培されていますが、原産地であるインドが生産・輸出量ともに世界一です。
歴史
東インド地方で紀元前970年頃から栽培が始まり、 中国から日本琉球へ16世紀頃の室町時代、まだ琉球王朝の頃に伝わってきたといわれています。
栄養素
グラフ作成中
ウコンが持つ栄養素で注目したいのはポリフェノールです。
ポリフェノール
ポリフェノールの一種「クルクミン」には、コレステロール値と血糖値を改善する働きがあり、ダイエットにも期待ができる。
加工について
収穫後、40分~1時間程度ボイル(煮沸)します。加熱することで色素が分散し、あの均一で鮮やかな黄色になるのです。ボイル後は地面に広げて2週間~1ヶ月天日乾燥させます。 乾燥させた後はホール・粉末などに加工され市場に出回ります。
効能
- 美肌効果
- 抗酸化作用
- シミの発生・しわ・たるみ・くすみなどの肌トラブル予防
- 肝障害予防作用、コレステロール低下等
- 胆汁分泌促進、ピロリ菌等の殺菌作用等
- 肝機能強化、 血圧低下、殺菌作用等
摂取方法
パウダー状の香辛料を調理に用いることが一般的な摂取方法です。また近年タブレット型サプリメントも主流となっています。
調理例
カレー
ピクルス
…etc…
Comingsoon
参考資料
公益社団法人日本語薬学会
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