「麻(あさ)」の英語名であり、「ヘンプシード(Hemp seed)」は「麻の実」のことを指します。稲や小麦、大豆などと並ぶ「八穀」の一つとして、縄文時代から食べられている穀物です。昨今、その栄養価や効能が評価され、多くの機能性食品などの原材料として利用されている。
豆知識
日本では七味唐辛子でよく目にします。他と比べて比較的大きめの丸い粒がヘンプシードです。
ヘンプシードが持つ栄養素と効能
ヘンプシードが持つ栄養素で注目したいのは食物繊維・必須脂肪酸2種類です。
食物繊維
サツマイモやゴボウなどの根野菜、キャベツなどの葉野菜に多いイメージですが、ヘンプシードには、サツマイモの約7倍もの不溶性食物繊維が含まれます。不溶性食物繊維は水に溶けにくいため、水分を吸水して便のかさを増やし、大腸を刺激して便通を良くする効果があります。このほかにも、ビフィズス菌などの善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える効果もあります。
必須脂肪酸
必須脂肪酸のオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸を含む、数少ない植物のひとつでもありま
ヘンプシード全体の油留分の約80%が、この必須脂肪酸。健康と美容を保つために、この必須脂肪酸であるオメガ6脂肪酸(オメガ6)やオメガ3脂肪酸(オメガ3)は、バランスよく摂取することが大切とされています。
ヘンプシードに含まれるオメガ6とオメガ3の割合は、約3:1から4:1という理想的なバランスです。この割合は、世界保健機関(WHO)や厚生労働省が推奨する4:1にごく近い数値となっております。
ミネラル
鉄・銅・亜鉛・マグネシウムを豊富に含みます。特に鉄・亜鉛・マグネシウムは、同量のゴマやアーモンドよりも多く含まれており、美容と健康をサポートしてくれます
鉄・・・全身に酸素を運ぶ血液の成分の一つである赤血球を作り、貧血予防に働く
銅・・・鉄の吸収を助けて貧血を防ぎ、血管や皮膚の健康を保つ
亜鉛・・・皮膚や髪トラブルを改善し、味覚を正常に保つ働きがある
マグネシウム・・・リンやカルシウムと協力して骨を作ったり、エネルギーを生み出す働き [/aside]
その他
アレルギー性の少ないタンパク質
摂取方法
スムージーに混ぜる
クッキーの生地に混ぜる
ドレッシング
冷製スープ※熱に弱いため冷製がオススメです
まとめ
◉栄養素
たんぱく質
必須脂肪酸(オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸)
不溶性食物繊維
ビタミン
ミネラル(鉄・銅・亜鉛・マグネシウム)
◉効能
便秘予防
美肌効果
アレルギー症状の抑制
血液サラサラ効果
動脈硬化・心疾患の予防
中性脂肪値の低下
肥満・メタボ予防
眼精疲労の軽減
認知症の予防
コメントを残す