カザフスタンやロシアを原産地とし、オメガ3脂肪酸・リグナンなどを豊富に含むアマ科の植物です。

そんなアマニについて、詳しく見ていきましょう。

概要

名称

英語
flaxseed

日本語
アマニ
ヌメゴマ(滑胡麻)
一年亜麻
アカゴマ

学術名
Linum usitatissimum

アマ(亜麻)という植物の花の種子(仁)ということからアマニと呼ばれています。
学名はLinum usitatissimumで、Linumはケルト語で「糸」、英語では「リネン」を意味し、usitatissimumはラテン語で「最も有益な」という意味の形容詞usitausに由来しています。
種子はゴマに似た形状だが、その栄養価は全く異なり、近年の研究の結果、オメガ3系脂肪酸を中心として、現代の食に不足している栄養素をたくさん含んでいる事が判明しました。

種目、品種

アマ属アマ科。一年草。

原産地

カザフスタン
ロシア

歴史

原欧州の地中海地方の自生植物が原産とされており、人類が初めて栽培した植物のひとつと言われています。古くは、石器時代にスイスの湖畔に棲んでいた古代人が、その繊維分と種子を利用していたとの記録が残っています。
紀元前7000年代にはトルコやシリアで、また紀元前5000年代にはエジプト人も栽培し、ミイラを包む布地に利用していました。
食用としては、西暦800年代のフランスのシャルルマーニ大帝が健康上の価値を認め、「臣民はアマニをとるべし」と、法令化するまでに至ったこともあります。この頃には、種子から搾った油を食に供し、茎は布地(リンネル)や紙に利用するようになりました。

日本では江戸時代に種を薬として使うために限られた範囲で栽培され、明治から昭和初期にかけて繊維用に北海道で広く生産されていました。種子からは亜麻仁油が採れ、食用や塗料、油彩に用いられることが主な用途です。

栄養素

グラフ作成中

タオメガ3脂肪酸

オメガ3脂肪酸の1日に必要な量は下記です。
女性18歳以上1.62~1.99g/日(妊婦1.48g/日、授乳婦1.81g/日)、男性(18歳以上)が1.92~2.23g/日( 厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」より)。1日あたりの摂取目安量は、小さじ約1杯です

リグナン

リグナンは「植物ポリフェノール」の一種であり、還元作用の高い成分です。
アマニのリグナン含有量は0.77%。現在判明している中で最も多く含まれる植物資源の一つとされています。

加工について

アマニ油として種子から抽出された植物性油が主流です。

効能

  1. 美肌効果
  2. 生活習慣病の予防・改善
  3. 記憶力や学習能力補助
  4. アレルギー症状緩和
  5. 血流改善

摂取方法

アマニ油を生で摂取するのがおすすめです。
亜麻仁を挽いてパウダー状にしたフラックスシードパウダー も販売されています。

味覚、香味

独特の苦みを感じる人もいるようですが無味に近いです。匂いもほとんどありません。

調理例

…etc…

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