原産メキシコ、中南米熱帯雨林、サボテン科。
英名ではピタヤ:Pitaya

真夜中に花を咲かせることからNIGHT BLOOMING CEREUS(夜に咲くサボテン)、「夜の女王」と呼ばれる。果実の外皮が龍の鱗のような見た目をしていることからドラゴンフルーツと名がつけられた。近年ではオーストラリア・スペイン・日本などでも栽培されている。ピュレ状(シャーベット状)にして、他果物と一緒にやシリアル・グラノーラなどに蜂蜜をかけた「ピタヤボウル」も話題に。また、農薬をあまり使用せずに栽培できることでも有名で、より健康的な食事を求めている方からも注目を浴びている。輸送時間を考え未熟なまま輸送されるため、味の薄いものが多い。

豆知識
日本では食用サボテンとしてゼリー状の果肉のみ食用されているが、皮もすり下ろしてドレッシングなどに利用できる。メキシコなどの原産国では花や葉肉も食べられている。

エネルギーは50kcal/100g。8割近くが水分なので、非常に低エネルギーで夏場の熱中症予防にも役立つ。

ドラゴンフルーツが持つ栄養素と効能

ドラゴンフルーツが持つ栄養素で注目したいのは食物繊維・マグネシウム・カリウムの3種類です。

食物繊維

バナナの約2倍も含み、便秘解消などの腸内環境を改善する。

水に溶けにくい不溶性食物繊維も1.6g/100g当た含まれる。これはバナナの約65倍もの量。不溶性食物繊維には、便のカサを増やして排便促進したり、腸内細菌(善玉菌)の餌となって腸内環境を整える作用が期待できる。

マグネシウム

ナトリウムとの相互作用で細胞の浸透圧を維持したり、血圧を下げる働きをする。タンパク質の合成に必要だったり、体の中のさまざまな反応にかかわったりしている。

カリウム

350mg/100gと果物の中ではトップクラスの含有量。 この量は成人女性が一食に必要とされるカリウム量のおよそ半分に達する。最近の研究では塩分をより摂取する人は夜間頻尿を引き起こすことがわかっています。カリウムは体内の余計な塩分を排出する働きを持つので、むくみや高血圧予防だけでなく、夜間トイレに立ってしまう回数を減らすのにも役立つかもしれません。

まとめ

◉栄養素

葉酸
ベタシアニン
ポリフェノール
カリウム
ナトリウム
アントシアニン
食物繊維

◉効能

貧血予防
抗酸化作用
抗炎症作用
がんの予防
動脈硬化予防