ペルーを主な原産地とし、ビタミンC・ポリフェノールなどを豊富に含むフトモモ科の植物です。
そんなカムカムについて、詳しく見ていきましょう。
概要
名称
英語
Camu camu
CamuCamu
Cacari
Camocamo
日本語
カムカム
学術名
Myrciaria Dubia
南米アマゾン河に生息し、カムカムの定植したわずか50cmの苗木でも雨期の5ヶ月間、マングローブのように水中で過ごし、育ちます。減水期になると顔を出し、収穫時期の12~3月頃になると緑色であったカムカムは、深紅色の完熟した果実になり、水中に落下します水中に落下したカムカムを好んで食べる淡水魚がいます。
完熟果を丸呑みし、大きな種子だけ器用に口からはき出します。その時に魚の歯にあたり、カカカ、シャム、シャム、シャム、カカカカ などの音が聞こえ、それが転化し現地の人たちに「カムカム」と言われるようになったようです。
種目、品種
フトモモ科
灌木種と樹木種の2種
原産地
ペルー
歴史
野生のカムカムは先住民により古くから利用されていましたが、栽培されるようになったのはアルベルト・フジモリ大統領(当時)の農業政策の一環として栽培が奨励された近年です。栽培した最初の国はペルー共和国ですが、ブラジルでも1996年頃から栽培が始まりました。栽培は容易で、高温多湿な気候でよく育つため、コショウの生産地ではコショウの価格の下落によりコショウに替わる作物としてカムカムが注目されています。
栄養素
カムカムが持つ栄養素で注目したいのはビタミンC・ポリフェノールの2種類です。
ビタミンC
レモンの60倍、アセロラの約2倍のビタミンCがあります。これは世界中の野菜や果物全てを比較しても二番目に多い事になる。ビタミンCは、水溶性のビタミンで体内に吸収されやすいという特性があるため過剰摂取した場合は、2~3時間後に尿から排出されるので、摂取しすぎても心配はありません。ビタミンCには、免疫増強・美白効果・アンチエイジング効果などがあるとされ、健康維持にとっても美容面においても多大な力が期待が持てる。
ポリフェノール
含有量は、赤ワインの7倍。カムカムは、ポリフェノールの抗酸化作用によるアンチエイジング効果があると言われています。
その他
ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、エラグ酸、クエン酸
加工について
カムカムの果実は、ペルー政府の保護政策から生の果実・木・種子などの植物体の国外持ち出しを実の加工品を除いて禁止しており、輸入できません。カムカムの輸入は種子と果皮を除いた、生果汁・果汁、 またそれらをパウダーに加工したもののみ可能となっていました。 そのため現在も日本では 飲料・ パウダー 加工のものが主流です。日本では2004年に特別許可により浜名湖花博で初めて木が公開されました。現在ではアマゾン下流のブラジルでも栽培されており、ブラジル産の種子や苗が日本でも入手できるようになっています。
効能
- 疲労回復
- エイジングケア
- 美肌効果
- ダイエット効果
- 糖尿病予防
摂取方法
輸入が禁止されていることもあり粉末での摂取方法がメインとなります。
ドリンク・スムージー・ゼリー・ドレッシングなどに用いると摂取しやすいです。
調理例
…etc…
Comingsoon
味覚、香味
果実の風味は、レモンの酸味ほどではないですが、強い酸味があり、香りはスモモ・プラム・ウメのようなほのかな淡い香りがします。完熟すると甘味が出て酸味が落ち着きます。
参考資料
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