赤道直下、ブラジルのアマゾンを原産地とし、ポリフェノール(アントシアニン)・食物繊維・カルシウム・鉄分などを豊富に含むヤシ科の植物です。
そんなアサイーについて、詳しく見ていきましょう。
概要
名称
英語
acai
acai berry
açaí palm
日本語
ニボンモドキ
ワカバキャベツヤシ
学術名
Euterpe oleracea
ブラジルのインディオであるトゥピ族のトゥピ語で「泣く果物」という意味が語源となっています。ときどきアサイーは果物なのかどうかといったことが議論されることがありますが、少なくともインディオの間では昔から「果物」として認識されていたことが名前からも分かります。また、学術名のEuterpe oleraceaは「Euterpe」というギリシャ神話の音楽の女神の名前に由来しています。 白く滑らかな木肌の細長い幹に、大きくて柔らかな葉がゆらゆらと優雅に揺れる姿がまるで音楽を奏でているような様から、アマゾンの女神と揶揄されています。
種目、品種
ヤシ科
原産地
アサイーは赤道直下、ブラジルのアマゾンで自生するヤシ科の植物です。ブラジルに限らず、ベネズエラ、コロンビア、ギアナ、トリニダード・トバゴ、エクアドルなど広範囲に渡ります。約6ヶ月に渡って強い紫外線を浴び、雄大なアマゾン川から栄養をもらって成熟、大きくなると高さ25mまで成長します。果実は直径1~1.2cmほどの丸くて小さな黒紫色でブルーベリーに似ています。種が大きく可食部分が2〜5%ほどしかないことが特徴。
歴史
15世紀の大航海時代以前からアマゾンの先住民の貴重な栄養源として食されてきました。しかし、広く市場にアサイーが出回り始めたのは1980年代から1990年代にかけてのことです。それがやがてブラジルから欧米や日本など海外にも輸出されるようになり、今に至ります。
栄養素
グラフ作成中
生息地が赤道直下で紫外線と猛烈な豪雨にさらされ過酷な環境のため、種子を守るために環境ストレスによる活性酸素と戦う抗酸化物質がほんのわずかな可食部にたくさん蓄えられるその代表格がポリフェノールであり、ワインの様な深紫色がその多さを物語っています。
アサイーが持つ栄養素で注目したいのはポリフェノール(アントシアニン)・食物繊維・カルシウム・鉄分の4種類です。その他オレイン酸、良質のアミノ酸、ビタミンB1、B2、B6、B12といったビタミンB群も含まれ、期待できる効果は、生活習慣病予防や疲労回復、美容、ダイエットサポート、デトックスなどと言われています。
ポリフェノール
ブルーベリーの約18倍。抗酸化力を示すORAC値はブルーベーリーの2倍以上。
食物繊維
ごぼうの約3倍。腸内の不要物や老廃物を絡めとりスッキリと体外に排出してくれるので、高いデトックス効果が期待できます。また、腸内環境を整えることで免疫力の活性効果や美肌効果も得ることが 可能。
カルシウム
牛乳の約3倍。
鉄分
ほうれんそうの約2倍。亜鉛や銅も含有している。
アミノ酸
他のフルーツと比較してもアサイーはダントツの抗酸化力を秘めています。含有するアミノ酸の種類はは18種類。
加工について
果肉は傷みやすいため成熟したアサイーは全てアマゾンに暮らす人々によって手摘みで収穫され、日本には冷凍ピューレや乾燥粉末といったかたちで輸入されています。収穫して24時間以内に加工しないと酸化してしまいます。
効能
- 貧血を予防
- 眼精疲労
- アンチエイジング
- 美肌
摂取方法
ブラジルではピューレ状のアサイーを、キャッサバ芋や魚のフライ、干し肉などと一緒に、食事として食される。日本ではもっぱらアサイーボールやアサイードリンクとして摂取することがポピュラー。
調理例
スムージー
アサイーボール
…etc…
Comingsoon
参考資料
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