主にフィリピン、インドネシア、マレーシアなどを原産地とし、カリウム・鉄・中鎖脂肪酸などを豊富に含むヤシ科の植物です。

そんなココナッツについて、詳しく見ていきましょう。

概要

名称

英語
coconut

日本語
ココ椰子
古々椰子

学術名
Cocos nucifera

ココナッツとは「ココヤシ」という高木にできる、「椰子の実」のことをいいます。日本で出回っているココナッツ製品のすべては、海外産で、国内では食品として栽培している地域はありません。ココナッツは捨てる部分がないと言われる、万能の実と言われています。産地からも分かるように、熱帯性気候のような暑い地域で育つ植物です。
また、ハワイ名をニウと言います。ハワイにはタヒチやマルケサスから到来したとされていますが、ニウ という名称はサモアやトンガで用いられることばで、タヒチではツム・ハアリ、マルケサスではエヒと呼ばれます。どのような経緯でニウと呼ばれるようになったのかは不明です。

ポリネシア人はココヤシを持ちこんだのは、花や葉、実、幹のすべてが利用できる有用な植物だったためです。それゆえ、ココヤシはハワイの文化に深く関わりました。ココナッツの内部にある液状の胚乳は飲み物代わりになりました。ただし、実は完熟すると、胚乳は液状から固形(コプラ)に変化します。固形の胚乳を絞ったものやフレーク状にしたものは、食材として用いられたほか、船乗りが髪や体に塗って体温低下を防ぐことに用いられました。

種目、品種

ヤシ科ココヤシ属
単子葉植物、常緑高木

原産地

主にフィリピン、インドネシア、マレーシア。
アジアや太平洋、アフリカ西海岸、中米や南米などの熱帯・亜熱帯の開発途上国に多く分布しています。赤道を挟んで南北25°のココヤシがよく育つ地域が「ココナッツベルト」(下図赤ライン)と呼ばれています。

歴史

ヤシ類は人類が誕生するよりももっと前の1億2000万年前の白亜紀に発生したと言われていて、全部で3000種類以上ある中の一つが「ココヤシ」です。

ハワイで最初のココヤシはポリネシア人が持ちこみました。持ち込んだ理由は、花や葉、実、幹のすべてが利用できる有用な植物だったためです。それゆえ、ココヤシはハワイの文化に深く関わりました。ココナッツの内部にある液状の胚乳は飲み物代わりになりました。ただし、実は完熟すると、胚乳は液状から固形(コプラ)に変化します。固形の胚乳を絞ったものやフレーク状にしたものは、食材として用いられたほか、船乗りが髪や体に塗って体温低下を防ぐことに用いられました。

栄養素

グラフ作成中

パントテン酸
ナイアシン
ビタミンB 1,B2
葉酸
リン
マグネシウム
カリウムなど

ココナッツが持つ栄養素で注目したいのはカリウム・鉄・中鎖脂肪酸の3種類です。

カリウム

カリウムを一番含む果物としていられているバナナは100gあたり360mgの含有量です。コココナッツウォーターを例に挙げると250mg含むため、バナナその他カリウムを多く含む野菜が苦手な方には摂取しやすいでしょう。ちなみに、含有量は苦瓜と同等です。

ココナッツウォーターの含有量は白米と同じ100gあたり0.1mgです。低カロリーのため、ダイエットや糖質制限中の方で白米摂取を控えている方におすすめです。

中鎖脂肪酸

中鎖脂肪酸を含む食品は、実は自然界にあまり多くありません。その中でも代表的なものとしてココナッツオイルが挙げられます。中鎖脂肪酸は約60%含まれ、牛乳や乳製品の約8%と比較するとかなり多い含有量となっています。

その他

ココナッツミルクのカロリーは、100グラムあたり150kcal程度。コレステロールが含まれていません。普段の飲み物や料理・お菓子作りなどに活用するだけで、いつもの食事がヘルシーになります。ミネラルが豊富に含まれているため、健康を考える女性から人気を集めています。

 加工について

ココナッツオイル:

種子内部の胚乳から作られます。圧搾法または溶剤抽出法で原油をとり、さらに精製したもののことを言います。

ココナッツウォーター:

若い実の中にある透明な液体のことを言います。実が成熟してくるとココナッツウォーターはなくなっていくため、ココナッツウォーターが楽しめるのは未成熟のココナッツに限られます。

ココナッツミルク:

成熟した種子の固形胚乳から作られます。固形胚乳を細かく粉砕し、水と一緒に弱火で煮込んで作られるものを言います。

ココナッツパウダー:

成熟した種子の固形胚乳から作られます。固形胚乳を細かく粉砕し、乾燥させたもののことを言います。

※ココナッツミルクパウダーは、ココナッツミルクを乾燥させたものなので別物です

ココナッツシュガー:

ココヤシの花の蜜を煮詰めて作った天然甘味料です。

ナタデココ:

ココナッツミルクを発酵させたもの。独特の食感が人気。

ココナッツシュガーのGI値は35なので、糖質制限中でも安心です。

参考:上白糖GI109・黒糖GI99・メープルシロップGI73

熱量 668kcal
脂質 65.8g (うち飽和脂肪酸のラウリン酸:28g)
たんぱく質 6.1g
炭水化物 23.7g  (うち食物繊維:14.1g)
ビタミン・ミネラル カリウム:820mg
マグネシウム:110mg
鉄:2.8mg
亜鉛:1.4mg

 効能

    1. ダイエット
    2. 糖尿病予防
    3. アンチエイジング効果
    4. 認知機能改善
    5. 整腸作用
    6. むくみ解消認知機能改善

 摂取方法

調理例

…etc…

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Comingsoon

参考資料
ココナッツ辞典