原産は西インド諸島・南アメリカ北部から中央アメリカ。常緑低木で、葉は全縁となっており鋸葉ではなく、長さ10cm程度。

鮮やかな赤色の果皮のサクランボに似た果実が食用。果実の形からバルバドスザクラ(英語バルバドスチェリー)とも言われるが、アセロラはキントラノオ目キントラノオ科であり、バラ目バラ科のサクラとは分類学的に離れた位置付けとなっている。果実はビタミンCを豊富に含み、清涼飲料水、ジャム、ゼリーなどに加工される。

豆知識

熟した果実は傷みやすいために一般にはほとんど市販されていない。加工用には未熟果が用いられている。また、果実は種類によって酸味が強い酸味種と甘みが強い甘味種に分けられる。

 酸味種:バーモンド・レーボルク・プエルトリコなどの品種がある。

    実つきが良く酸っぱさが強い分、ビタミンCがたっぷり入っている

甘味種:フロリダスウィートや、マノアスウィート・ルビートロピカル・チェリースペインチェリーなどの品種がある。タイ・ハワイ・オワフ島が原産地。大きい実をつけ、甘酸っぱさがある。

アセロラが持つ栄養素と効能

アセロラが持つ栄養素で注目したいのはビタミンC・ポリフェノール・カリウムの3種類です。

ビタミンC

レモンの約34倍を含んでいる。アセロラ100g中に1700mg、レモンは50mg。成人の1日に必要なビタミンC量をアセロラ果汁10%の飲料100ccで取れてしまう量。

アセロラが生息する中で、自身が強い紫外線から自分の実を守るために、自らビタミンCをつくり出しているため、含有量が多いと言われている。

ポリフェノール

ポリフェノールの一種である「アントシアニン」や「ケルセチン」を含む。ビタミンCも多く含むため、アントシアニンとビタミンCがお互いに助け合って相乗効果となり強い抗酸化作用がある。

β-カロテン

カロテノイドの一種のβ-カロテンを含む。強い抗酸化作用があり、がんや動脈硬化などを予防する効果があります。またβ-カロテンは体内で必要に応じてビタミンAに変わるため、ビタミンAとして夜盲症の予防や粘膜の健康維持など、さまざまな効能を発揮する。

その他

「造血のビタミン」ともよばれ、血液を造ることに欠かせない葉酸も比較的多く含む。エネルギー(カロリー)は、水分が多いため野菜と同じくらい低い。また、目の健康に役立つアントシアニンが含まれているため、視力を保つ効果もあるといわれています。

電解質の一種であるカリウムも豊富に含み、ナトリウムと相互に連携して働き、細胞の浸透圧を維持する効果がある。

摂取方法

ドリンク

粉末を用いたドルチェ

まとめ

◉栄養素

フラボノイド

カリウム

β‐カロチン

葉酸

ビタミンC

 

◉効能

美肌・美白効果

ストレスをやわらげる効果

貧血を予防する効果

生活習慣病の予防・改善効果

感染症を予防する効果

炎症を抑制する効果