マカとは
南米ペルーのアンデス山脈に自生。根菜の一種で大根やカブと同じアブラナ科の植物です。アンデス山脈はかなり厳しい気候のため、植物内に栄養が非常に凝縮されています。根は薬用ハーブとして用いられることが多いです。
豆知識
マカは秋に種まきをすると、翌年の夏には収穫できます。しかし、一度マカを収穫した土地は、翌年は使うことができません。その理由は、なんとマカは成長する際に、その土地の成分をほとんど吸い取ってしまうと言われているからです。その土地の成分をたくさん吸ったマカだからこそ、栄養が豊富に含まれているのですね。
マカが持つ栄養素と効能
マカが持つ栄養素で注目したいのはアルギニン・必須アミノ酸 ・カルシウムの3種類です。
アルギニンとは
アルギニンとは、体内で合成できるアミノ酸の一種です。体内で合成できるアミノ酸なので『必須アミノ酸』とは言えませんが、『準必須アミノ酸』とも呼ばれています。この成分は、体内で合成できるものの十分な量を作り出すことができないので、食品から不足分を補う必要があります。
年齢を重ねると共に体内での合成量が減り、40歳代では最も多く分泌される10代の約半分にまで低下するといわれています。手術後など体力の消耗が著しいときも体内での合成が減るため、積極的に摂取することが必要になります。
また、成長ホルモンの合成促進効果、脂肪の代謝促進も期待できるため、筋肉組織を強化したり、身長を伸ばしたりする作用があるため、成長期に是非摂取したい栄養です。
さらに、体内で一酸化窒素の産生を高めることによって細菌やウィルスに対する抵抗力を高める働きがあるため免疫力の向上も期待できます。そして、体内で発生するがん細胞を攻撃する働きがあるともいわれており、癌予防にも期待されています。
これ以外にも、血流を改善することで精子の量や運動性を上げる効果も期待されています。
必須アミノ酸
9種類の必須アミノ酸 (体内では合成されないため食物から摂取しなければならないアミノ酸)を加えた18種類のアミノ酸を含みます。
カルシウム
鉄分と同様ジャガイモの倍以上のカルシウムを含みます。
摂取方法
苦味とほのかな甘みが特徴。粉末で売られていることが多いため、スパイスとして肉料理、煮込み料理などに適しています。
まとめ
◉栄養素
・ビタミンB1、B2、B6、B12、C、E
・ナイアシン
・カロチン
・鉄、銅、亜鉛、リン
・カルシウム、マグネシウム、ナトリウム
・セレン、リジン、アルギニン、セリン
・ヒスチジン、トレオニン、グリシン
・グルタミン酸、アスパラギン酸
・アラニン、チロシン
・フェニールアラニン、バリン、メチオニン
・イソロイシン、ロイシン
・プロリン、サルコシン、トリプトファン、システイン
◉効能
エイジングケア
疲労回復
自律神経の調整作用
滋養強壮、男性機能の改善
マカにはどんな効果があるの?
マカにはさまざまな効果が期待できます。
滋養強壮、男性機能の改善
最も期待できる効果は滋養強壮、および、精子の形成に関わる成分を含んでいる結果としての、精液量や精子数、運動性精子数、精子運動性の向上で、これらは、研究結果としても出ています。男性ホルモンに影響はないため、純粋に精子の質を高めるという効果が期待できます。
また、精子の質だけでなく性欲にも関係するといわれています。マカに含まれるグルコシノレートは精力を高めて性欲を向上させる効果が期待されています。ですので実際に数か月マカを摂取した方の性欲が改善されたという結果が出ています。
さらに、血流の改善をすることが期待できるため、勃起にも関与することが考えられています。そのため、マカは亜鉛や葉酸とともに男性の妊活用サプリメントとしても注目されています。
疲労回復
疲労回復効果も期待できます。マカには他のアミノ酸とともにエネルギー代謝システムであるTCA回路でエネルギーを効率よく生み出す作用があるため、疲労回復を早めてくれます。これに加え、肝臓内の尿素回路の働きを高めてくれるため、脳疲労の回復も早めます。
身体と脳の両方の疲労をとってくれるため、心身ともにすっきりとできることでも注目されています。
エイジングケア
ほかにも更年期障害に伴ううつ症状や不安感の軽減や更年期障害の予防、動脈硬化、肌の老化予防が期待できます。特に肌については、紫外線からの皮膚保護作用やヒアルロン酸産生作用が期待できるため、男女問わずに高い効果が期待できます。
マカは健康食品ですので、重篤な副作用を引き起こす可能性は低いといわれています。
しかし、多くの栄養成分を含み、栄養効果は非常に高いので、摂りすぎには気を付けておくべきでしょう。
いずれにしても、サプリメントは、あくまで健康の補助として、特定の病気に対する診断・治療・予防・軽減を期待せずに摂取することをお勧め致します。
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